変形性腰椎症・腰椎圧迫骨折後遺症

■症例報告 変形性腰椎症・腰椎圧迫骨折後遺症■

90代女性。この患者さんは平成28年7月から治療を行っています。難病の原発性胆汁性胆管炎と膠原病(全身性強皮症)を患っておられて、腰部痛を治して欲しいとご依頼がありました。

平成31年2月9日迄は、鍼灸とオステオパシーでアプローチを行い、いつの間にか上記の原発性胆汁性胆管炎と強皮症は治癒しました。患者さんもどうしてかしら?と言っていましたが、恐らくこれ迄の強いストレスが原因だったのでしょう。全身症状がありそれは非常にお辛らかった事と思います。

現在は痛みも大幅に回復し良く眠れるようになりましたが、腰が伸びない事と腰の動作時痛をもう少し良くなりたいと要望があります。

腰椎は加齢と骨折の影響で変形が強く、本人も『もう歳だから仕方がないわね』と半ば諦めていましたが、でもどうしても治したいと。

これ迄の治療は本人の希望(頭に鍼は嫌)もあり頭部はクラニアルオステオパシー以外に行っていませんでしたが、これ以上の改善にはYNSAの必要性があることを説明し行う事になりました。

■手法■
YNSA(山元式新頭針療法)、オステオパシー

■診断■
『YNSA』
合谷診(左③④)
上腕診(左頚、左脳幹)
首診(左右腎、左右肝)

『運動器』
寝返り動作、離床動作時に疼痛。立位は姿位の保持の際に支持物が必要。体幹の伸展時に疼痛が生じるため体幹を屈曲し疼痛の緩和をしている。

■施術■
『YNSA』
A点(左右)×各1本
脳幹点×2本
H点×2本
肝点(左右)×各1本
腎点(左右)×各1本

■経過■
これ迄の施術に+YNSA。先にYNSA診断をし頭部へ置鍼。その間(30分)でオステオパシーと鍼灸治療を実施。施術中の寝返り動作で既に効果が出ているのは確認できていました。

抜鍼後に動作確認のためベッドから起きて立ってもらう事に、、、。(本人は半信半疑です)

起き上がるのも軽くなり、本人は不思議そうな顔をしています。あれ⁉️みたいな。

私『では○○さん、確認のため立ってみましょう』

患者さん『あれ、何か違うわね、、。ここが痛いのよね、、あれ⁉️痛くない‼️どうして?楽に伸びるわねー(笑)』

私『だいぶ変わりましたね。○○さん、今何も持ってないけど立てているのを気が付きましたか?』

患者さん『あらホント(笑)こんなに変わるのね‼️』

座ってもらって説明。

私『○○さんが痛い腰とか足の痛みはこれ迄の治療で患部から出ている痛みはだいぶ回復しています。ただ、○○さんのように長い間痛みを我慢し続けてきたり(色々とお話を聞いて)ご苦労が多いと、痛みを患部以外に脳が記憶してしまうわけですね。ですから引き続き脳の循環をよくしてたまった記憶を抜いてあげる治療が必要です。今○○さんが痛みを感じているのは患部よりも頭の中にある割合が高いと思います。』

患者さん『ほー頭なのね(笑)。先生に前にもお伝えしたように(何度も検査をして)私は脳の左半分の血流が悪いと言われているの。もっと早くやれば良かったわね(笑)』

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