帯状疱疹

帯状疱疹について

原因はご存じのように水疱瘡のウイルスです。発症は40歳以上が殆どで、加齢、疲労、ストレス、癌、感染症、放射線や紫外線の曝露、免疫抑制剤や抗がん剤を使用したことによる免疫力の低下などが考えられます。

高齢者の場合は発症が分かり辛く、私も何度も見落としています。ヒリヒリやチクチクといった感覚が分からない事や痛みが狭心症や心筋梗塞のように感じる事もあります。身体に違和感はあり、その後数日して水膨れが生じ帯状疱疹と分かる、といった感じです。

通常は薬の服用で1週間もすれば治るところが、高齢者や体力が低下した方はそうは行かず、症状が長引く事や帯状疱疹が治癒した後も痛みが続く、帯状疱疹後神経痛という後遺症が何年も続く事が多いです。原因は神経節に傷が付くことです。損傷の程度により神経節の修復には時間が掛かる為、後遺症が長引くわけです。

回復には自己修復力、つまり自然治癒力が鍵となります。

発症は結果であって、そうなる状態が身体にストレイン(歪み)として生じています

強いストレスにより自律神経が乱れ発症する事がありますが、そのストレス反応は身体に出ているわけです。

治療はその症状を取り除いてあげる事となり、帯状疱疹に対する治療というより身体に生じたストレインをリリースし治癒力を引き上げる事となります。

運動器に表れた症状や脉状や反応として出ている気の流れを整える事で症状は回復できます。

帯状疱疹が出た部位には何らかの交感神経の反応があり、その周囲の神経節やデルマトームに関わる脊椎に変位は無いか?アナトミーの経線や経絡に何らかの状態が出ています。

NK細胞やマクロファージに関わる免疫力は副交感神経の支配です。適度なストレスは活力になるため大事ですが、過度な交感神経の反応は免疫力の低下に繋がります。

副交感神経優位にする事が全て治療になることが分かります。

では、セルフケアで自律神経や免疫力を整える方法は何か?

それはお腹を温めること。

逆に言えばお腹を冷やさないこと、です。

お腹の太陽神経節は副交感神経を高める、腹部のリリースは腹式呼吸が安定する、腸管免疫を活性化する、温かい事自体が痛みを和らげる、等の意味があります。

そして、運動療法も自律神経の安定に大切で、体力に合わせて筋に負荷を与えることは有効です。体力が無い方は腎(臓器や腎の経絡)や脾を温める温活からでも効果があります。

帯状疱疹の既往のある患者さんに腰痛があれば、腎(臓器とそれに関わる神経節、経絡)を考える事は大切でしょう。

帯状疱疹やその後遺症でお悩みの方はお気軽にご相談ください。

 

 

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