未病を防ぐ旬の食事「夏」

夏と言えば夏野菜です。例えば、トマトやキュウリ、ナス等が代表的です。その夏野菜に共通することは、ミネラル成分のカリウムが多い事です。カリウムは緩める働きがあり、夏のほてった身体をクールダウンさせます。夏野菜のほかにも、水分やカリウムが豊富に含まれる豆腐も同様の作用をします。

夏の暑い時、私達は無意識にあっさりした陰性の豆腐や麦類、特に精製したうどんやそうめん・・・(ビールも同様に夏にはよく合います)などが欲しくなります。

これは、四季の中で一番夏が清天の陽気の影響を受けやすい環境であるため、陽性に傾いてた身体のバランスを中庸(真ん中のベストな状態)に保つように陰性を補うよう、生理的に欲しているのです。


しかし、現代では部屋の中でクーラーをつけて冷たいアイスクリーム等を食べたりして、日中の大半を過ごされている方が多い事でしょう。先ほどにも述べましたが、通常、身体を冷やすと言う行動は体内に蓄積した熱を奪い、ベストの体温に保つための方法ですが、現代人の多くは基本的に一年中体内の熱を奪い、極度な冷えの方が多く見受けられます。目安となるのが平熱体温ですが、36.5度~37度の間に保たれている状態が通常の所を、36.5度以下の方や中には35.5度以下の方も多く、特に女性に目立ちます。

女性は男性に比べ、筋力が少ない事や血管内径が狭い事などの性差はありますが、現代人の多くは食生活などライフスタイルが原因です。冬場だけではなく、年中冷え症でお困りの方、夏場でも手足が冷え、むくみも酷く、しびれると言った症状を持っている方も多いでしょう。

これらの多くは東洋医学で言う水毒(水滞)とと言う症状が考えられます。簡単に述べると、通常代謝されるべき古い水分(老廃物)が体内に溜まっている状態なのです。

女性は夏に老ける・・・と言うなんとも耳が痛いと思う言葉ですが、これは、水毒は関係しています。そこからくる冷えは、便秘や肌荒れ、月経痛や月経不順、耳鳴り、頭痛・・・他、朝目覚めが悪い、疲れやすいと言った症状と関連しているのです。汗をかくべき状況で出すべきものをしっかり出して身体を温めれば、本来備わっている代謝力も回復しこれらの症状は改善できるでしょう。

食事での冷え対策は、夏の暑い時期ですが陽性で身体を温める働きのある食材…梅干です。お勧めの召し上がり方ですが、湯のみ中に梅干を1つ入れ、小さじ1杯の醤油と生姜を入れお箸などで梅干を潰します。その中に温かい番茶を注ぎ混ぜて召し上がって下さい。

これは梅醤番茶と言われ通常は冬の寒い季節に良く合う飲み物ですが、冷え性でお困りの方や、特に女性特有の症状にお勧めします。

そして、朝一杯の味噌汁です。味噌汁は(梅干も同様に)発酵食品ですので消化吸収が用意に行なわれる他、腸内に入ると善玉菌が増殖しますので便秘の予防にもなります。そして、味噌汁に使うお味噌ですが、最近の研究で癌の予防にも良いという報告が出ています。これは、1日3杯の味噌汁の摂取によって、乳がんの発病リスクが40%軽減出来ると言うものです。

 

しかし、これにも色々と問題があり、特に塩分の摂取が市販の味噌では過剰になるという事です。減塩対策と言うのも、塩分の種類が問題であって、精製塩は血圧の上昇や体液のバランスにも過剰摂取は好ましくありませんが、天然塩だとミネラルが豊富に含まれ、精製塩とは逆に人体に対する作用は良いとされます。ですからお味噌汁に関しても出来たら天然塩を使用したものが好ましいでしょう。

 味噌汁にはやはりご飯が良く合います。朝食を抜いてコーヒーだけの方や、パンを召し上がっている方も多いでしょうが、朝1杯の味噌汁とご飯生活を是非ともお勧めしたいです。昨今蔓延している生活習慣病の予防にも良いので梅干と同様に実践してみて下さい。勿論、食事の他にも軽い運動や私生活の見直しが必要です。

 運動は面倒、時間が無い…という方もいらっしゃるでしょう。そんな方にお勧めは、ストレッチです。筋肉を緩め血流を改善をします。簡単なものでも骨格を動かす事により発熱を促す事が可能です。ですから、日中は会社での休憩時間などで気がついた時や、自宅に帰ってからの入浴時や就寝前等に行なって下さい。

  また、日頃からダイエットに励んでいる方もいらっしゃる事でしょうが、このダイエットにも体温が大きく関与しています。例えば、同じ食事・運動をしてもAさんは減量に成功しているけど、Bさんは変化が乏しいと言った状況があります。同じカロリーを摂取して運動しているのにどうして?と、疑問が生じます。何が違うかと言うと、基礎代謝力なのです。代謝とは呼吸で取り入れた酸素と小腸で吸収された栄養素を血液で全身の細胞に運び、燃焼させ活動エネルギー(熱)を生成させる事なのですが、この代謝力の目安の一つが体温なのです。36.5度の体温の方と、35.5度の方(冷え性)の基礎代謝力を比べると、35.5度の方(冷え性)は36.5度の方に比べて、基礎代謝力が約13%も少ないのです。ダイエットも同様に冷えが関与していますので、身体を冷やさず温める食事や運動などを心がけて行なえば無理なく行なえる事でしょう。

西宮/苦楽園 鍼灸整骨院 悠玄堂

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