自律神経障害

自律神経を乱す原因とは?

人は自律神経の作用により健康を保っているわけですが、これはいつも一定というわけにはいかず、常に変化しています。

暑くなったら発汗を促し、寒くなれば汗腺を引き締める、心拍や脈の状態も変化しており、気圧や磁場に関しても前庭器官や腎臓などのセンサーが働いて恒常性を保っています。

当たり前と感じていることは実は当たり前ではなく、身体は非常に精密な変化を繰り返しており、その作用に自律神経が関わっている、ということです。

そして自律神経を乱す大きな原因は

・気候変化(寒暖差、気圧、湿度)

・ストレス(精神的、肉体的、食生活、環境)

・化学的(薬剤、大気汚染など)

・身体の構造

の4つに分類できます。

自律神経の乱れから身体に様々な症状が生じるわけですが

その総称を自律神経障害と呼びます。

例えば

・目(瞼)がピクピク痙攣する
・寝てるけど眠い
・寝起きがしんどい
・鬱っぽい
・ヤル気がしない
・寝起きで顎がだるい
・噛みしめや歯軋りの悪化
・首や肩が異様に凝る
・突然の目眩
・耳鳴りがする
・頭がのぼせる
・体は熱いけど手足は冷える
・便秘や下痢
・胃の不快感
・光がまぶしい
・呼吸が浅く息がし辛い
・動悸がする
・血圧の上昇

など

どなたも一度は経験したことがあるのではないでしょうか?

何れの症状も全て自律神経の乱れによる諸症状です。

自律神経の調整に有効なツボとは?

 

代表的なものは
「太衝」「内関」「足三里」「神門」「合谷」

これらは臨床でもよく使用し、患者さまに日常の養生法としてこれらのツボへせんねん灸や指圧を勧めます。

臨床ではこれらのツボへの刺激だけでは不十分なことが多く、症状が思わしくないケースでは結果が出なかったり変化に乏しく時間が掛かることを経験しています。

そこで自律神経の緒症状において高頻度で使用するツボが掲載写真。

指圧で刺激でも効果はありますが、やはり鍼を打った方が確かです。

専門的になりますが、診断としてはYNSA診断では肝・心・脾に反応があり

より細かい診断として斜角筋、SCM、舌骨上筋群などの筋スパズム、舌骨や甲状軟骨の緊張があり、発声や飲み込みが辛い症状や目視で甲状線が腫れているようにも見えます。

頚椎はストレートでC0・1・2や顎関節に強い圧力が掛かっている、、など他にも様々ありますが大まかにはこの様になります。

因みに、このツボはパーキンソン病やレビー小体型認知症でも症状が落ち着くことを経験しており、診断と合致すれば取り入れています。パーキンソン病やレビー小体型認知症のケースでは薬剤の影響で緊張の亢進ではなく弛緩している場合がありますが、その場合は疼痛があり診断基準になります。

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