未病を防ぐ旬の食事「春」

私たちが生活する日本は豊かな四季の変化がありますので、その土から取れる自然の恵みには、私たちがその季節など環境に適応するためのエネルギーが豊富に含まれています。
 
 春は、全ての生命が活動を始める季節です。自然界では冬の厳しい寒さからようやく開放され、植物では新芽が出て花を咲かせ、昆虫たちもようやく冬眠から目覚めせっせと働きだします。私たち人間も同じく、冬に溜まった余分な物を代謝し新しいエネルギーを充電して、本格的な活動に備える季節です。

 体内では新陳代謝が活発に働き毒素の排出を行います。そこで、溜まった毒素の排出のための春の食事は、苦味がよく合います。
                                                     
 野菜では春キャベツや菜の花等です。春キャベツは、食品に含まれる豊富な食物繊維が腸内で 糖質や脂質の吸収を穏やかにし血糖値などの上昇を穏やかにする他、体内に溜まった毒素を吸着させ排出を促します。また冬に酷使した胃腸をやさしくいたわります。食前に取り入れば胃の中で膨張し、過食を防ぎます。

 キャベツは生でサラダとして召し上がっている方も多いでしょうが、生野菜と温野菜のバランスが必要です。調理方法により野菜に含まれる栄養素のの消化吸収が違うためです。(これはキャベツに限らず野菜全般で言えます)

 野草ではヨモギやふき等です。ヨモギは食べれば解毒を行い、乾燥させてお風呂に入れれば殺菌作用があります。冬場に溜まった毒素の排出作用は便や尿だけではなく、汗や皮脂としても出ます。吹き出物などの炎症は、毒素による炎症の他、その毒素の排出により皮膚常在細菌のバランスが変化する事などにより起こります。

 このとき雑菌などの繁殖により皮膚のphが弱酸性からアルカリ性側に近づきます。常在菌のバランスが安定している時はphは弱酸性で細菌の進入などが無く、皮膚の状態が安定しています。

 ヨモギは都会のコンクリートジャングルでは見かけませんが、河川敷などではよく生えているので手軽に薬草風呂が楽しめますので試してみられてはいかがでしょうか?  

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